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『鬼哭街』感想

 【18//2011】

鬼哭街、予想以上にどハマりしました。
僕にとって、エロゲーに求める最適解のひとつと言えるかもしれません。
すっげえ恥ずかしいことを書いていますが、それくらいに瑞麗というヒロインが素晴らしかったです。
虚淵さんには申し訳ないのですが、ぶっちゃけた話、サイバーパンクなんて自分にはどうでもいいことなのです。
確かにバトルものとしても面白いのですが、僕にとっては、瑞麗がすべてです。

そんな自分の鬼哭街感想、いつも通りネタばれしかありません。
そして、きっと作品の感想なんてものではなくて、キャラ愛を語るだけです。
無論、レビューや考察の類ではないです、毎度言い訳じみてますが(苦笑
そんな感想以下本文




















この作品を終えたとき、
自分が求めていた作品はこれだったんだ と確信に近い思いがありました。

なぜかって?

そんなの簡単なことです。
沙耶の唄の先にみていたのが、この作品だからです。
『沙耶の唄』感想
そう、他者との融合。

上の感想以外にもtwitterで
‘沙耶の唄の純愛は純化した愛だとか、あなたのすべてを喰らいたいとかの類じゃないか’
などと妄想を垂れ流していたのですが、
まさにその妄想どおりの世界とヒロインが現れたのです。

終わった瞬間、いえ、左道鉗子との会話のシーンから笑うしかありませんでした。
今のところ読んだ虚淵作品は、Phantom、ヴェドゴニア、沙耶の唄、FateZeroと鬼哭街の5つですが、
その中でもトビ抜けてぶっ飛んでいるのが、瑞麗です。
本当に素晴らしい、美しいヒロインでした。
彼女の怯えが私には愛おしいのです。
そう、怯えなのです。
苛烈な愛にみえる物語です。
ですが、根底あったの恐れや怯え、悲しみだったのだと思います。

豪軍が所有していた瑞麗、
“兄”が恋しいと、側にあるべき人が居ないのだと嘆き悲しんでいた彼女、
その想いも瑞麗の一部に違いありません。
自らのために命を燃やす男の姿に身を焦がす彼女も、
複数の男に犯されながら悲鳴を上げ、嗚咽する彼女も、
地獄の業火に悦び狂った彼女でさえも。


私には瑞麗が素直に告白していれば良かったなどとは思いません。
瑞麗でなく、孔瑞麗をみている兄に何を願えというのでしょうか。
仮に濤羅が告白を受け入れたとして、
それだけで、憂いがなくなるとは思えないのです。

濤羅には属する組織があり、親友や友、部下が居ます。
彼は義に生きる人だと思うのです。
常に瑞麗を優先できるでしょうか、
他の誰の命よりも、何よりも瑞麗を重んじることができるでしょうか。

決して、怯えが去ることはないだろうと思うのです。



作品冒頭、彼女はすでに死んでいます。
瑞麗にとって実験の成否など問題ではなかったのではないでしょうか。
だって、あの世界で二人が結ばれることはないのです。
すべての愛と悲しみは彼が与えてくれた。
けれど、それ永遠に自分のものにすることができない、失われてしまうかもしれない
そんな怯えがこの作品の根底にあるのではないでしょうか。
強く、無知(鈍感)であった濤羅は、
喪失することの絶望、悲しみを知る由もなかったでしょう。
彼が知ったのは、妹を奪われ、友を失った瞬間です。


彼らの辿り着いた桃源郷、
そこは何ひとつ欠けることのない完璧な世界でしょう。

貴方が在ることで初めて成立する私。
私が在ることで初めて成立する貴方。
私は貴方の望むままに、貴方は私が願うままに、

片方がいなくなれば消えてしまう世界。
だから、決して奪われることのない世界。怯える必要のない世界。

だからこその苦行、短くも長い道程なのでしょうか。
この物語は禊なのです。
濤羅にとっての生きる意味やの瑞麗の以外の大事なもの全てを殺ぎ落とすという。


内家功夫や外家功夫でなく、ましてやサイボーグでもない
ひとりの少女を発端にして始まる鬼哭街。
私は、“力”のない彼女の想いが、
組織や鍛えぬいた幾人もの戦士を飲み込んだことに恐怖します。
他の生物を侵食するように生まれてきた沙耶と瑞麗とで異なるは,
その点でしょうか。
自らの願いのために,愛する人のみでなく、愛する人のすべてを奪う。
彼女は人の尊厳をも奪っているのです。
だって、濤羅に生を与えるのは瑞麗しかいないのですから。
なんと利己的で、暴力的なまでの愛でしょうか。
そして、なんと頼りない想いでしょうか。

ですが、私には彼女の想いが正しいように思えるのです。
だって、人間らしいではないですか。
瑞麗にとって濤羅はなくてはならないものなのです。
彼女の生もまた、濤羅によって与えられるのですから。
彼を失うことは,瑞麗にとって‘ワタシ’を失うことに等しいのではないでしょうか。
だから、私にとって瑞麗の怯えは愛おしく美しいのです。



いないとは思いますが、
まだ未プレイの方、プレイ済みだけど聴いていないという方は、ED『涙尽鈴音響』は絶対に聴いて下さい。
虚淵さんも小説で、「この曲があってこそ『鬼哭街』は完成する」と書いていますが、
この作品はを聴かないと完結しません。
いえ、あの曲が全てを喰ったと言っても過言ではありません。
『涙尽鈴音響』が好きで仕方がありません。

最後に、
鬼哭街の世界というのは欠けていることで成り立っているのだと思います。
どんなに身体を鍛えようとも,サイボークに身を変えようとも、
自らの外にある限り,それを手にすることはできません。
豪軍は、すべてを捧げても願いを適えることができませんでした。

身を窶すとも届かぬものへの慟哭
鬼哭街は、この自らからの欠落によって成り立っているように思います。
そして、その欠落を満たすための物語ではないかと思うのです。
‘決定的な何か’が彼には、彼女には欠けているのです。

『この場所に還るまで、長い長い道のりを旅してきたような……なぜか、そんな気がする。』
私にはこの旅が、物語が始まるずっと前から始まっていたように思えてならないのです。



関連記事:『沙耶の唄』感想
上にも貼ってありますが、似ているというか親姉妹の類の作品の感想。
自分としては沙耶の唄より鬼哭街のほうが好きです。
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