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『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』感想

 【30//2013】

色々と書こうと思ったのですが、
グダグダ書き過ぎて自分が感じた一番大事なところから逸れていくのを感じたので、
端的に書こうと思います。

ほむらのエゴがみれたこと、それがとても好ましかった。
端折り過ぎている気もしますが、
たぶん自分が面白かったと感じた核はそういうことなのではないかなと。
所感としては、やっぱり鹿目まどかは暁美ほむらを救ったりはしなかったね、てな感じでした。※0


また天邪鬼なことを言ってと言われてしまうかもしれませんが、
TV版までのまどかマギカってあまり好きではないのです。
なぜなのかと考えてみたとき、すごく好きと言えるキャラクターが自分の場合、
まどマギにはいないことがあるのかなと思いました。※1
そして特に、鹿目まどかが好きでないことが大きいのかなと。

とか書くと怒られてしまいそうなのですが、好きではないのです。
最近で言うと、『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』の
刹那・F・セイエイが同じ理由で好きでははありません。
彼らは理想の高さと意思の強さ、ある種の鈍感さ、何よりもその正しさで以て凡人を容易く置いていきます。
容易くというのとは違うのかもしれません、ただそう表現したくなるような差が両者にはあるように思うのです。
まどかとほむら、刹那とフェルトとの間には。
私にはそれが許せない、許したくないと思っているのです。
彼女や彼の正しさを認める一方で、人から離れた存在になることを好ましく思っていないのです。※2
けれども、正しさを認めているから完全には否定できない、そんなジレンマもあります。

それはほむらにしても、フェルトにしてもそうなのかもしれません。

魔女探しの終盤、白い花の丘で孤独になる怖さを伝えるまどかに、
ほむらは「“やっぱり”私は間違っていた。」と吐露しています。
ほむらは、やっぱりまどかの決断を善しとしていなかったのだなと改めて確認できて、
感慨深さのようなものがありました。
あの場面でほむらの決心をみることができましたが、まさか最後にあんなことになるとは、、、
キュウベイたちの作った仕掛けを二人で壊す前のシーンで、
「どんな姿になっても」というほむらの台詞、まさか悪魔化だとは思っていませんでした。※3
それまでの尺に対して簡単(短く)に為し得たことに不満を感じた人もいるかもしれませんが、
容易くやってのけたからこそ予想だにしませんでした。(ほむら的には大変だったのでしょうが)
そういう以外性という面でも面白さはありましたね。

しかしながら、
[新編]叛逆の物語が、物語として何か新しいことをしたのかというとそれは違うのかなとも思っています。
自分の愛を履行するために相手を巻き込む、エゴによって愛す
というのは規模は違いますが、当たり前のことですし、虚淵作品でもやってきたことですから。※4
吸血鬼然り、アンドロイド然り、地球外生命体然り、、、
貴方を愛するが故に敵になりますというのもまぁ色々作品を探すとありますしね。

それでも、劇場版製作発表から随分待たされたようにも思いますし、
前後編が事実上の総集編で肩すかしを食らった分、
やっとほむらの続きの物語が観れたという思いがあるから楽しめたのかなと。
あとは、早く続きが観たいと急いていたせいで半分くらいの時間を楽しめなかった、
つまらないと感じていたところからの反動があったのかもしれません。※5
あとはキャラクターデザインが蒼樹うめさんであることや、女子同士の友情もの?※6の分、
今までの虚淵作品と似た傾向の部分があっても新しく見えたとこはあったかと。

少し話が逸れてしまいましたので、話を戻しましょう。
劇場版であっても、魔女になりかけていても、ただひたすらにまどかを救うことだけのために
ほむらが動き続けたこと、まどかを想い続けたことがただ自分には好ましかったのです。
何せ、鬼哭街の彼女が好きな人間ですから(笑)


ただ気になるのは、最後にほむらが救おうとしたまどかは本当に鹿目まどかなのかということです。
魔女結界にいたまどかをほむらは偽物ではなく、本物のまどかだと言っていますが、
自分はキュウベイがそう答えるまでほむらの願望が作り出した存在である可能性を疑っていました。
今でも疑っているかもしれません。
記憶の封印がほむらの願いの範囲で行われているのであれば、願いに反する部分が封印されていたのではないか
一部を切り取った(封印しなかった)としてそれは確かに真実ではあるが、
切り取られなかった部分を足したら別の真実になることはないのか。(真実の一部でしかない)

物語最終盤、ほむらは神まどかの一部を奪い、分離します。
それは本当にまどかなのでしょうか、その部分だけでまどかは成り立っているのでしょうか。
本当の私とは何なのか、人は他人のこと一面でしか知らない、あるいは見ようとしかしない
というのは虚淵玄の過去作で描かれたことです。
そして、ほむら自身、神まどかを善しとはし切れないものの、肯定する部分があったと思うのです。
神まどかになることを止めきれなかったのもそうではないかと。

まどかを救おうとほむらが繰り返した時間の中で、
どの繰り返しにおいてもまどかは彼女の願う魔法少女となり、結果として散ったはずです。
そうなること、鹿目まどかには決定づけられているかのように。
ほむらはそうさせないために、まどかを魔法少女にさせないという手段に出ましたが、
結果はまどかの神化であり、まどかが犠牲になることを防げませんでした。
鹿目まどかの性質とはそういうものなのだと思います。
まどかが、魔法少女になること、その後に神となることは必然のように思います。
何度でも魔法少女になることを選んだように、何度でも神になることを選ぶのでないでしょうか。
そして、そんなまどかだからこそ、ほむらはああまでまどかを救おうとするのだと思います。

神まどかに戻りかけたまどかを見てしまったほむらは訊ねました。
あそこで訊ねてしまうほむらは、あの後まどかが何を選ぶかわかっているのだろうと思うのです。
りぼんを渡したのですから。
ほむらは最後、「敵になるかもね」と言っています。
思い通りにできるのなら、敵になどならなければ、ならないようにするればいいのです。
それでも敵になるのは、悪魔であることがほむらのまどかへの想いの証明だからではないでしょうか。
暁美ほむらは明らかにまどかの神としての一面も想っていると思うのです。
まどかがまどかである以上、ほむらもほむらであり続けるのでしょう。
こうなればもう意地の張り合いです。
ほむらとまどかのパワーゲームは折れたほうが負けます、
一度折れたほむらはそれがわかっているからもう折れないでしょう。

魔法少女であるまどかが、魔法少女であるほむらを生み、
魔法少女であるほむらが、神であるまどかを生み、
神であるまどかが悪魔であるほむらを生んだ。
彼女たちはこのあとどれだけの業を重ねるのでしょうか。
あぁ私はそれが楽しみで仕方がありません。※8
彼女たちの業に巻き込まれる周囲はたまったものではないでしょうが(笑


以上、エロゲーマーの感想でした。※7




※0 TV最終話の感想が呪いじみてるなぁでしたからね
※1 ヒロインたちが少女だからというのはあるかも。
   ヒロインを少女にすることで背負うものの重さとか境遇の悲惨さを強調していて、そこが好きじゃない。
   逆にそれでも立ち向かうところがいいというのもわかるのですが。
※2 自分の場合ただの嫉妬じゃね?って言う気もしますが
※3 うわ、悪魔化とか厨二病wwwてな感じで嘲り?での笑いが自分には含まれていたりもしますが
   変身シーンとか、神まどかの降臨シーンとか自分には笑いどころでした。
※4 TV版から新編へのほむらの変化って今アニメやってる某三角関係エロゲのヒロインシナリオの変化と似てますね。
※5 劇場版ということで変身シーンや戦闘シーン、ナイトメア等々ビジュアル面でかなり気合入っているのですが、
   とにかく続きを観たいと思っていた自分には1度目の鑑賞時にはそこまで楽しめませんでした。
   2度目の鑑賞時には展開がわかっていた分、落ち着いて楽しめましたね、逆にストーリーの以外性と言う点では、
   当然1度目のようなものは全くなかったですが。次は魔法少女オールスターズなのかな(笑
※6 百合というのには少し抵抗がありますかね?
※7 映画を観た後に思い浮かんだエロゲ、虚淵作品以外だと、天使の羽根を踏まないでっ
   なんかがあります、宣伝。何の?
※8 円環の理に他の魔女もあることがわかっているので、ほむらが回収されて、
   あるいは別の定義の円環をつくって終わる気もしますが。
   それと、どちらかというとほむらの本当の願いってのを知りたいほうが強いですかね。
   あの願いって状況から出ただけで、始まりの願いとは違う気がしているので。
   ほら、ほむらってバカだし、、、
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